新卒とベンチャーと大企業と

何か色々考えてて、ふと浮かんだ疑問。
答えだけ出したら反響があったので、思考過程を晒しておきます。


「新卒でベンチャーに入るリスク」と「新卒で大企業に入るチャンスを失うリスク」。
どちらが大きいのでしょうか?


自分の考えでは後者です。
理由は3つ。



まず、大企業ならば社会人として身につけるべきマナーを確実に身につけることが出来ます。
少々その企業ごとの独特な部分もあるでしょうが、基本はどこも変わらない筈です。
一度社会に出てからでは「当たり前のこと」として扱われるので、
きちんと1から学ぶ機会はかなり少なくなってしまいます。
あとになってから、恥をかきたくないでしょう?
膝を折って、新入社員に混じって学びたいと思えますか?


次に、大企業は同時に多くの新入社員が居ます。つまり「同期」がたくさん居ます。
同期というものは本当に良いものです。
学校でも同級生は年齢違ってたって気軽に話せたりしませんか?
年齢の幅が段違いの社会に於いて、気軽に話せる相手というのは非常に貴重なものだと思います。


最後に、大企業は多くの人が居ます。
これまでの人生では関わるべくもなかった人と
「会社」という強い結び付きの中で関わることが出来ます。
社会に出ると「会社」というモノは、思った以上に強固な結び付きです。
そんな中で、出来るだけ多くの人と関わってみたくないですか?


とはいえ、ベンチャーでも上記のようなことが出来ないわけではありません。
マナーは自分の意思があればいつでも勉強出来るでしょう。
同期も多少は居るでしょう。むしろ上下関係は薄いかも知れません。
会社内では狭いですが、会社外の多くの人と関わる事も出来るかも知れません。
でも、その機会の保証は大企業に比べれば少ないです。


ついでに言うと、大企業は少々失敗したって大丈夫な場所です。
自分一人が1つの仕事を駄目にしたからと言って、会社が即倒産したりはしません。
会社自体の体力もありますし、周囲がフォローする体制もできています。
ベンチャーではそれがありません。あっても大企業ほどの厚さはありません。
1人の失敗は、即経営状態に響いてきます。
初めて社会に出て、失敗しないと言い切れますか?
初めて歩く道を手探りで進むのに、転ばないと言い切れますか?


というわけで、
「いつでも辞めてやるぜ!」の気概と、辞めても困らないだけの技術力を持ち、
それを維持し続ける事を心がけるならば、
大企業に行くことは、むしろメリットが殆どなのではないかと思っています。


というか、
それだけの人物ならば、どんな会社でも喜んで採ってもらえそうですけどねw

# 私は新卒で大企業に入る事を失敗した口なので、大企業に対する「憧れ」も含まれているとは思いますw