ハーバード流交渉術

本屋で衝動買いした本。
色々交渉手段も覚えておきたくなったので。

ハーバード流交渉術 (知的生きかた文庫)

概要

実例を交えながらの交渉方法や、その思考方法について書かれています。
「交渉」と言うと大仰な感じですが、
例えば「昼食は何処へ行くか？」を決めるのも交渉のひとつと考えられます。
ここで、
「何でも良いが、遠出はしたくない。」
に対して、
「私はパスタが食べたい。それ以外なら行きません」
と返したのでは交渉の余地がありません。
一歩譲歩して、
「少し歩くけど、カレーならどうかしら？」
と返すのなら、交渉していく事ができます。
（パスタとカレーが等価なのかは置いといて

一般に取りがちな「Yes or No」ではなく、
お互いがメリットを得ることが出来るように話を持っていく、
その方法・考え方について述べられています。

要点抜粋

• 「押してくるなら引いてみろ」だけでは身ぐるみを剥がされる。
• 感情の爆発に対しては反撃するな。あくまで冷静に。
• 相手を敵視するな。敵意を持たせるな。
• 相手の感情・利害を読み、立場を理解しろ。
• 相手と共に結果を出せ。
• 不調時対策案を用意しておく。
• 誠意を持って交渉する。
• 交渉の結果は「勝ち負け」ではない。

感想

如何にも交渉の場に限った事ではなく、普段の生活でも生かせる点は
多々ある考え方の方法論でした。
ただ、実例も多く、「こういう時はこう」という例もあるのですが、
「こんな時」の例がひとつとして一貫性がなく、いまいち全体が掴みきれません。
内容も「交渉」について冷静に考えれば「そりゃそうだろ」という事がほとんどで、
特筆して得ることもありませんでした。
普段、交渉を考える事が少なく、交渉が上手く行かないと思っている方は
これを読んで、是非交渉力をつけて頂くと良いのではないかと思います。