「売れる」条件?

とある知り合いが書いた素人小説を読ませてもらった事をきっかけに、ずっと考えてきた事があります。
またゲーム会社に入って、作る側の立場に回り、より考えるようになってきた事があります。
それは、


物語が「売れる条件」って何だろう?


私はこれまで20年近くジャンプを読んできています。
ラノベから古典小説、新ミステリまでも読んでいます。
オペラ座の怪人などの和訳された洋書も、洋書そのものも。
これらの中から自分の好き嫌いにかかわらず、
売れたものの共通点を探してみました。
で、たどり着いた結論


「舞台背景について無知なキャラが居ること」


条件の全てではないでしょうが、一部はこれだと思います。
例えば…
有名所ではドラクエですが、
魔法陣グルグルで言えば、ニケです。
PSYREN(サイレン)で言えば、夜科アゲハです。
勇者は田舎から旅立ちます。
平和な日常から危険な非日常に入っていきます。それも徐々に。
最初はレベル1です。素人です。
決して、レベル20で城下町からではありません。
ましてや、レベル99で、魔王城のお膝元ではありません。


もしくは、サブ主人公が無知とか。
トリコで言えば、小松君です。
ピューと吹くジャガーで言えば、ピヨ彦です。
主人公が説明役で、サブ主人公が聞き役になり、読者の代わりに質問したりツッコミしたりします。


主人公がいきなり超異能で、周囲も皆物知りで、
舞台の何の疑問も抱かず、淡々と進んでしまっては、
読者は置いてけぼりになるでしょう。


長く続くにはコレ以上の条件が必要なのかもしれませんが、
とりあえずのツカミとしては必要な条件なのではないでしょうか。
# …説明役を置けばどうにかなるか? 冗長だろうけど。